どこの誰かは知らないけれど誰もがみんな知っているようにレーザーディスク、DVD化にもなってます。しかもTV版は低価格のDVDでも発売されました。筆者のように欲しいけどなかなか手に入れられない者には嬉しい価格でした。しかし、第一部のどくろ仮面編の第一話のフィルムが無くいきなり第二話からでした。第一話が紛失したのか、フィルムがだめになったのかはわかりませんが、保存の悪さにも程があります。フィルムに限らず音楽のマスターテープの保管などにもいえることです。余談ですが以前、大映の特撮映画「大魔神」のアメリカ版DVDを購入しました。ものすごく画質が良かった。日本版よりもです。その時からフィルムの保存の違いなんだと思いました。
話を戻して・・・ビデオの時から劇場版も見てましたが、オープニングのアスペクト比が違ってたり、トリミングされてたりでがっかりしてたところ、やっとDVD化になり映画そのままの映像が見られるようになりました。よくTV版と映画版でCASTを変えるのは多いですけど祝探偵は大瀬康一でよかったのに・・・

●放映: 1958年(昭和33)2月24日より5月17日、KRTV(現TBS)系、月〜土18時〜18時15分(第1部)、5月15日〜11月30日、毎週日曜18時〜18時30分(第2、3部7話まで)、12月7日〜7月5日毎週日曜19時〜19時30分(第3部8話〜11話、4部、5部)
●原作: 川内康範 ●脚本: 川内康範 ●漫画:桑田次郎 ●監督:船床定男
●出演: 大瀬康一
大瀬康一(祝 十郎)
谷 幹一
谷 幹一(袋 五郎八)
宇野よし子
宇野よし子(かぼ子)

第一部 どくろ仮面(全72話) どくろ仮面
科学者・柳木有三博士が周りの空気が一瞬に無くなるという"H・Oジョー発爆弾"を完成した。博士はこの恐ろしい爆弾を平和利用するつもりだった。だが、どくろ仮面"と名乗る怪人から脅迫状が届く。不安にかられた柳博士は名探偵・祝十郎に依頼。しかし爆弾の秘密を狙うどくろ仮面の魔の手は、博士とその家族にまで伸びる。そこへ現れたのが月よりの使者・月光仮面だった…。
第二部 パラダイ王国の秘宝(全21話) サタンの爪
600年前に滅んだ東南アジアの伝説の国・バラダイ王国。その遺跡には時価2千万ドルの財宝が眠っており、その秘宝を巡って新たなる闘いが始まる。かつてバラダイの王族により山奥に幽閉されたという悪の化身、スラバ・サタンの子孫"サタンの爪"が、祝十郎とバラダイ王家の正当な継承者・不二子に襲い掛かる…。
第三部 マンモスコング(全11話) マンモスコング
東京湾に停泊中の船に乗せられた怪獣マンモス・コング。折しも台風が関東地方に上陸して船は難破、マンモス・コングは死亡する。しかし、その死体を回収した国際暗殺団によって、マンモス・コングは不死身の身体となって蘇る…。
第四部 幽霊党の逆襲(全13話) 月光仮面
地獄から来たという足の無い男に、死の宣告をされた地質学者・鈴木博士。そして宣告通り、博士は幽霊党と名乗る謎の一味に殺害されてしまう。捜査に着手した警視庁の松田警部と探偵・祝十郎は、心霊学者の協力を得て幽霊党を操っている人物を突き止めるのだが…。
シリーズの途中から、月光仮面が乗るオートバイ(ホンダドリーム250cc)がニュー・バージョンに変わっている。
第五部 その復讐に手を出すな(全14話) 月光仮面
探偵・祝十郎一行がお世話になっている岡本家に、ある男が転がり込んで来た。男の名前は、東条三郎。お茶屋の主人で、何者かに襲われたらしい。祝探偵が不在だったので、助手の五郎八とカボ子が事情を聞くと、東条が襲われたのは今日が初めてではない事が判った。"復讐鬼"と名乗る人物の脅迫めいたメッセージが書かれた千円札を受け取った夜、寝室を襲われ『13年前を思い出してみろ』と復讐鬼に言われた東条は、単なるいたずらではない事を思い知り、ただ怯えるだけだった…。


劇場版・月光仮面
CAST:大村文武(祝 十郎)、柳谷 寛(袋 五郎八)、若水ヤエ子(カボ子)、須藤 健(松田警部)、他
月光仮面 月光仮面 “HOジョー発爆弾"という名の爆弾の実験が行われた時、怪しい笑声を残して消えた影があった。発明者の中山博士は自分の研究室からジョー発爆弾の機密入りのカバンが盗まれたことを知った。どくろ仮面の仕業だった。しかし、カバンの中は空だった。博士は名探偵祝十郎に連絡したが、彼はどくろ仮面の罠にかかりインドへ飛び立っていた。博士の娘あや子がどくろ仮面の一味タイガーに拐われかけたとき、「月よりの使者・正義の味方・月光仮面」が現れ、彼女を救った・・・。
月光仮面 バラダイ王国のシャバナン殿下が、サタンの爪と名のる幽鬼の仮面をつけた怪人に射殺されバラダイ王国五千億の秘宝のありかを示す地図が奪われた。サタンの爪とは、六百年前、バラダイ王国転覆の陰謀を企て、失敗して追放されたアブダラ・サタンの子孫であった。彼は、さらに殿下の地図を照らす「アラーの眼」と、以前殿下の顧問をしていた考古学者結城博士が知る呪文を奪おうと図っていた。事件の解決に乗出した松田警部、名探偵祝十郎は、殿下の女中キミが、サタンの爪の一味ベレーのお由に毒殺される寸前、「アラーの眼」が、殿下の愛人で横浜に住む浅川昌子・不二子母娘に託されていることを知った。捜査一課は直ちに浅川母娘の保護に向ったが、時すでに遅く母娘は横浜のサタンの爪のアジトに監禁されていた。母娘が拷問に耐えきれず、「アラーの眼」を奪われそうになったとき突然、正義と平和の使者・月光仮面が舞い降り母娘を救い出した。
月光仮面 関東一円で大暴風雨にさられされた晩、八名の死刑囚が脱獄した。非常警戒が張られ東京中が恐怖のどん底に陥った。折しも祝探偵事務所に警視庁の松田部長から電話で、原子抗素体学者山脇博士が誘拐されたと云う。早速祝探偵がかけつけると、実地検証中窓ガラスに一枚の紙がベタリと貼りついた。みると「祝十郎に告ぐ、この事件に手を出すな、怪獣コング」と書いてあった。
月光仮面 大豪雨の夜、東都大学の研究室で鈴木博士が絞殺され、助手の藤田も姿を消した。翌朝、祝探偵は五郎八を連れて現場へ急行した。博士のメモには電話番号が記されていた。メモに書かれた電話主は鉱脈を探す山師大岡鉄蔵とわかるが、彼は鈴木博士との関係を否定した。しかし大岡の娘はる子から、大岡が重大な鉱石の鑑定を博士に依頼したことを聞いた。一方行方不明となっていた藤田が精神異常の状態で帰宅した。しかもその腕には“幽霊党"と記されていた。心霊学者鷹の羽道寛を訪ねた祝探偵は、そこで催眠術によって藤田助手が口を封じられたことを知った。しかも、それほどの術を使う者は、戦時中満州で最後をとげた竹林賢法しかいないとのことだ。その夜、黒覆面の一団が大岡家を襲い、娘はる子を連れ去ろうとした。と、現われた月光仮面。
月光仮面 実業家岡本省吾の家の前で鋭い急ブレーキの音がした。おどろいて駈けつけた五郎八達が見たのは、息絶えている岡本省吾の姿だった。そしてその背中には「白髪鬼」と書かれていた。この騒ぎも覚めやらぬ祝探偵事務所に東条という男が保護を求めにき、その場で死んだ。その死体には「白髪鬼」の貼紙があった。怪しげなバタヤの後をつけた祝探偵は、戦死したはずの毒物学の白上博士を発見した。白髪鬼とは白上博士だったのだ。この秘密を探る祝探偵に博士は毒蜘蛛を向わせた。その時現われた月光仮面に白髪鬼はどうすることもできなかった。